
小学5年生の娘とお母さん、約1か月のドゥマゲッティ生活
「今なら親子で行ける」と思って
今回ご紹介するのは、小学5年生の娘さんとお母さん、親子2人で約1か月ドゥマゲッティに滞在されたご家族です。
親子留学を考えるきっかけになったのは、「ドゥマゲッティは安心で安全なところだと聞いた」ということでした。
そして、お母さんにはもう一つ考えていたことがありました。
中学生になると、学校生活もだんだん忙しくなってくる。
そう考えると、小学5年生の今なら、まだ親子で海外へ行く時間をつくれるのではないか。
そこでお母さんは思い切って仕事を休業し、娘さんと一緒にドゥマゲッティへ来ることを決めました。
「今ならできるかもしれない」
そんな思いから始まった、約1か月の親子留学でした。
小学5年生の娘さんが、現地の学校へ
娘さんは一人っ子で、しっかりした感じの、おとなしい女の子でした。
現地の学校に通うにあたって、お母さんが気にしていたのは、英語そのものだけではありません。
一番気になっていたのは、
「クラスメイトとうまくコミュニケーションを取れるだろうか」
ということでした。
日本とは違う環境の中で、知らないクラスメイトと過ごす。
小学5年生という年齢だからこそ、親として気になることもあります。
学校では現地の生活を経験しながら、日本の勉強も少し並行して取り組んでいました。
毎日の通学は、トライシクルで
今回の親子留学で印象に残っていることの一つが、毎日の通学です。
娘さんは、学校までトライシクルで通っていました。
お母さんにとっては、毎日の通学そのものも心配の一つでした。
海外で暮らした経験がなければ、トライシクルに乗ることも最初から簡単にできるわけではありません。
実際、最初の頃には、ちょっとした戸惑いもありました。
料金が20ペソだったり25ペソだったり、人によって違うことがあったり、降りたい場所で上手に降りられなかったり。
日本にいると当たり前のようにできることでも、海外では一つひとつ確認しながら覚えていくことがあります。
最初は戸惑っても、少しずつ慣れていく
そんなトライシクルでの移動も、滞在の後半になると、特に問題なくできるようになっていったと聞きました。
最初は分からない。
少し失敗する。
それでも毎日繰り返しているうちに、少しずつ分かってくる。
海外生活には、そういう経験があります。
観光で数日間訪れるだけなら経験しないようなことも、毎日学校へ通う生活をしていると、自然と経験することになります。
そして、それは子どもだけではなく、お母さんにとっても同じだったのだと思います。
娘さんの小さな変化
滞在の最初の頃、娘さんは多少恥ずかしがっている様子もありました。
それが、時間が経つにつれて少しずつ変わっていきました。
滞在の後半、娘さんが自然に英語で、
「行ってきます」
「ただいま」
と声をかけてくれるようになったのです。
大きな変化に見えるわけではないかもしれません。
でも、私はこういう小さな変化が、海外生活ではとても印象に残るものだと思っています。
英語の勉強をして、何点上がったという話ではありません。
毎日の生活の中で、英語を使って自然に声をかける。
最初は少し恥ずかしかったことが、いつの間にか日常の一部になっている。
約1か月の滞在の中で、娘さんが少しずつその環境に馴染んでいったことを感じる出来事でした。
観光では分からない、ドゥマゲッティの日常
トライシクルで毎日学校へ通う。
これは、観光とは少し違うドゥマゲッティの過ごし方です。
もちろん、不便なこともあります。
最初は分からないこともあります。
失敗することもあります。
でも、そうした経験があるからこそ、街の日常を感じることができます。
今回、お母さんからも、毎日の移動を通して「ドゥマゲッティの日常をすごく感じた」と聞きました。
そして、最初の頃にあった不便や失敗も、後から振り返れば笑って話せる経験になっていました。
お母さん自身にも、違う時間が流れていた
今回の留学で、私が特に印象に残っているのは、娘さんだけではありません。
お母さん自身の変化について聞いたときのことです。
日本では、仕事がかなり窮屈で厳しい生活だったそうです。
仕事を休業して、娘さんと一緒にドゥマゲッティで過ごす約1か月。
そこで感じたのが、
「こういう時間もあっていいんだな」
ということでした。

親子留学というと、どうしても「子どものため」というイメージが強くなります。
でも、実際には親も海外で時間を過ごします。
子どもが学校へ行っている間の時間。
一緒に街を歩く時間。
トライシクルで移動する時間。
日本とは違う環境の中で、親自身が少し立ち止まって、自分の生活について考える時間になることもあります。
英語が得意でなくても、一緒にやってみる
お母さん自身、決して英語が得意だったわけではありません。
それでも、娘さんと2人で海外へ来て、毎日トライシクルに乗って学校へ通う。
分からないことがあれば、その都度経験しながら進んでいく。
その姿を見ていて、私はこの親子の強さを感じました。
海外へ行くためには、最初から何でもできなければならない。
英語が得意でなければならない。
そんなことばかりではありません。
分からないことがあっても、親子で一緒にやってみる。
その経験そのものが、海外生活では大きな力になるのだと思います。
「今だからできる」という選択
今回のご家族は、小学5年生という娘さんの年齢を一つのタイミングとして考えました。
中学生になれば、学校生活も忙しくなる。
だから、その前に親子で一度海外で過ごしてみる。
そのために、お母さんは仕事を休業するという決断もしました。
約1か月の間には、学校生活だけではなく、トライシクルでの通学や、ちょっとした不便、失敗もありました。
でも、それも含めて親子で経験した時間です。
そして娘さんは、最初の頃には少し恥ずかしがっていた英語の「行ってきます」「ただいま」を、いつの間にか自然に使うようになっていました。
DEECから見た、このケース
このご家族を見ていて私が感じたのは、親子留学に必要なのは、最初からすべてができることではないということです。
英語が得意でなくてもいい。
海外生活に慣れていなくてもいい。
最初はトライシクルの料金が分からなかったり、降りたい場所でうまく降りられなかったりしてもいい。
親子で一緒に経験して、少しずつ慣れていく。
今回、娘さんとお母さんが毎日トライシクルで学校へ通っている姿を見て、私は「親子の強さ」を感じました。
そして、娘さんだけでなく、お母さん自身にとっても、
「こういう時間もあっていいんだな」
と思える時間になった。
それも、親子留学の一つの形なのだと思います。
約1か月のドゥマゲッティ生活で見えたもの
約1か月。
長いようで、終わってみればあっという間かもしれません。
でも、その間に親子で学校へ通い、街を移動し、少し失敗しながら、現地の日常を経験しました。
娘さんにとっては、日本とは違う学校や生活環境を経験する時間。
そしてお母さんにとっては、仕事から少し離れて、娘さんと一緒に過ごす時間。
親子留学は、子どもだけのための時間ではないのかもしれません。
子どもと一緒に海外で過ごすことで、親自身も今までとは違う時間の流れを感じることがあります。
「今ならできる」と思ったときに、一歩踏み出してみる。
今回のご家族の約1か月は、そんな親子留学の一つの形だったのだと思います。
