親子留学について家族で話すとき、何から話せばいい?|夫婦・親子で共有したいこと

ALT:親子留学について家族で話し合う母・父・子どものイラスト。テーブルにはノートや飲み物があり、周囲には留学期間、子どもの状態、親の仕事や生活、家族のお金、帰国後のことを表すアイコンが描かれている。 ドゥマゲッティ留学

親子留学を考え始めたとき、最初にやることは、留学先を決めることでも、学校を探すことでもないかもしれません。

まずは家族で話してみる。

とてもシンプルなことですが、実際にはここが意外と大切です。

親子留学は、親だけの旅行でもありません。

子どもだけが海外へ行く留学とも違います。

家族の生活そのものを一度変えることになるからです。

そのため、「私は行きたい」と思っている人だけで話を進めてしまうと、あとから家族の中に別の不安や疑問が出てくることがあります。

だからこそ、最初の段階では「行くか、行かないか」を決める会議ではなく、「家族それぞれはどう思っているのか」を知る時間を作ってみましょう。

最初に「行く・行かない」を決めなくてもいい

親子留学について家族で話すとき、最初から結論を出そうとすると、話しにくくなることがあります。

「行くならいつ?」

「どこの学校?」

「いくらかかる?」

「仕事はどうする?」

こうした具体的な話ももちろん必要です。

ただ、最初から細かい条件を並べると、まだ気持ちが整理できていない家族にとっては、かえって負担になることもあります。

まずは、

「親子留学についてどう思う?」

くらいのところから始めてもいいでしょう。

賛成でも反対でもありません。

まだ分からない、という答えでも大丈夫です。

「ちょっと興味がある」

「海外生活は楽しそう」

「子どもにはいい経験になりそう」

「でも安全面が心配」

「仕事を休めるか分からない」

このように、一人ひとりの感じていることを出していくことから始めます。

夫婦で最初に共有したいこと

親子留学を考えるとき、夫婦の考えが最初から同じとは限りません。

そこで大切なのは、どちらが正しいかを決めることではありません。

「なぜそう考えているのか」を聞くことです。

例えば、妻が、

「子どもに海外を経験させたい」

と考えていたとします。

一方で夫が、

「海外に行く必要があるのかな」

と考えているかもしれません。

この場合、表面だけを見ると意見が違います。

でも、その奥には、

「子どもの将来を考えている」

という共通した気持ちがあるかもしれません。

反対意見が出たときに、すぐ説得しようとするのではなく、

「何が一番心配なの?」

と聞いてみる。

これだけでも、話の方向が変わることがあります。

安全が心配なのか。

費用が心配なのか。

仕事が心配なのか。

子どもの学校が心配なのか。

海外生活そのものが想像できないのか。

不安の中身が分かれば、それを一つずつ調べたり、家族で考えたりできます。

子どもには「行きたい?」だけを聞かない

子どもと話すときも、単純に、

「フィリピンに行ってみたい?」

だけでは十分ではありません。

子どもによっては、

「行ってみたい!」

と答えるかもしれません。

反対に、

「行きたくない」

と言うかもしれません。

どちらの答えも、そのまま大切にしてみましょう。

そして、もう少し具体的に聞いてみます。

「何が楽しそう?」

「学校では何をしてみたい?」

「海外でやってみたいことはある?」

「心配なことはある?」

「日本に置いていくことになったら嫌なものはある?」

「帰ってきたら何をしたい?」

こうした質問をすると、子どもの中にある気持ちが少しずつ見えてくることがあります。

親が思っていた「子どもに英語を学ばせたい」という目的とは、まったく違う答えが返ってくるかもしれません。

それも大切な情報です。

子どもの「不安」も家族で共有する

親子留学について話すとき、楽しみなことばかりを話す必要はありません。

むしろ、不安なことも話しておいたほうがいいでしょう。

「英語が話せないけど大丈夫かな」

「友達ができるかな」

「日本に帰りたくなったらどうしよう」

「学校で困ったらどうしよう」

子どもからこうした言葉が出てきたら、すぐに、

「大丈夫だよ」

と終わらせる必要はありません。

「そう思うんだね」

と一度受け止めてみる。

そのうえで、

「じゃあ、どうしたら安心できそう?」

と一緒に考えてみる。

親がすべての答えを持っている必要はありません。

分からないことは、一緒に調べればいいのです。

家族それぞれの「楽しみ」も聞いてみる

不安だけで話し合うと、親子留学そのものが大変なものに感じられてしまいます。

だからこそ、楽しみにしていることも共有してみましょう。

お母さんは海外生活を経験してみたい。

お父さんは家族で新しい経験をしてみたい。

子どもは海外の友達を作ってみたい。

兄弟で一緒に遊びたい。

こうした小さな楽しみでも構いません。

家族全員が同じ目的を持つ必要はありません。

むしろ、それぞれ違う目的を持っていてもいいのです。

大切なのは、「自分はこう思っている」ということを家族がお互いに知っていることです。

ALT:親子留学について家族で話し合う母・父・子どものイラスト。テーブルを囲みながら、家族それぞれが留学やこれからの生活について考えている様子。地球儀やノート、カレンダー、パソコン、財布、飛行機などのイラストが周囲に描かれている。

「誰のための留学なのか」を考えてみる

親子留学について話していると、いつの間にか、

「子どものため」

という言葉が多くなることがあります。

もちろん子どものための経験であることは大切です。

ただ、親子留学では親も一緒に海外で生活します。

親にとっても、新しい経験になります。

そのため、

「子どものために行く」

だけではなく、

「家族にとって、どんな経験にしたいのか」

と考えてみるのもいいでしょう。

子どもだけに成果を求めない。

親だけが我慢し続ける形にしない。

家族みんなが、それぞれ何かを持ち帰れる経験にする。

そんな考え方もできます。

話し合うときは「正解」を探しすぎない

家族会議をするとき、

「結局、親子留学はしたほうがいいの?」

という正解を探したくなるかもしれません。

しかし、家庭によって答えは違います。

子どもの年齢も違います。

学校の状況も違います。

親の仕事も違います。

家計も違います。

海外生活への慣れも違います。

だから、別の家庭にとって良かった選択が、自分たちの家庭にもそのまま合うとは限りません。

大切なのは、

「他の家庭はどうしたか」

だけではなく、

「自分たちの家族にはどうだろう」

と考えることです。

話し合いで確認したい7つのこと

親子留学について家族で話すなら、まず次の7つを確認してみてもいいでしょう。

1.なぜ親子留学を考えているのか

英語を学ぶためなのか。

海外生活を経験するためなのか。

子どもの自立を考えているのか。

家族で新しい経験をしたいのか。

まだ分からなくても構いません。

「なんとなく行ってみたい」というところから始めても大丈夫です。

2.子どもはどう感じているのか

行ってみたいのか。

楽しみにしていることは何なのか。

不安なことは何なのか。

親が決める前に、子どもの言葉を聞いてみます。

3.親は何を心配しているのか

安全、学校、費用、仕事、生活、食事、医療など、心配の内容は家庭によって違います。

「何となく不安」で終わらせず、具体的にしてみることが大切です。

4.どのくらいの期間なら無理がないのか

1週間なのか。

数週間なのか。

1か月なのか。

もっと長い期間なのか。

最初から長期を前提にする必要はありません。

5.親の生活はどうなるのか

仕事をどうするのか。

家のことをどうするのか。

日本に残る家族はいるのか。

親が無理をしすぎない計画になっているかも確認します。

6.費用についてどう考えるのか

留学費用だけではなく、航空券、住居、食費、交通費、保険なども含めて考えます。

「いくらまでなら出せるか」という金額だけではなく、

「その経験に家族としてどのくらいのお金を使いたいか」

という考え方も大切です。

7.帰国した後をどうするのか

留学が終わったら日本へ戻るのか。

学校生活に戻るのか。

もう一度海外を経験する可能性もあるのか。

今すぐ決める必要はありません。

ただ、「帰国したらすべて終わり」と考えず、その先も少しだけ想像しておくと、留学そのものの意味も考えやすくなります。

親子留学では、行く前に「何を経験したいのか」を家族で整理しておくことも大切です。

英語、海外生活、子どもの成長、親子の時間など、自分たちが大切にしたいことを3つに絞って考えてみたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

DEEC 「親子留学で得たいものを3つに絞るなら?|家族で目的を言葉にする方法」  も参考にしてください。

一度で全部決めなくてもいい

ここまで読むと、

「家族でこれを全部話し合わないといけないの?」

と思うかもしれません。

そんな必要はありません。

むしろ、一度に全部決めようとしないほうがいいでしょう。

今日は「なぜ行ってみたいのか」。

次は「子どもはどう感じているのか」。

その次に「期間はどうするか」。

そんなふうに、少しずつ話してもいいのです。

家族の考えは、情報が増えることで変わることもあります。

最初は不安だった人が、学校について調べるうちに安心することもあります。

逆に、調べてみた結果、

「今はまだ行かないほうがいい」

という結論になることもあります。

それも失敗ではありません。

家族で考えた結果なら、それ自体が大切な判断です。

「行くこと」より「家族で考えること」に意味がある

親子留学を考えるとき、つい「実際に行くこと」に目が向きます。

しかし、その前の段階にも意味があります。

家族で、

「子どもは何をしたい?」

「親は何を大切にしたい?」

「何が不安?」

「どんな経験をしてみたい?」

と話す。

普段の生活では、意外とこうしたことをじっくり話す機会はありません。

親子留学という一つのきっかけによって、家族それぞれの考えを知ることができます。

そして、その話し合いの中で、子ども自身が自分の気持ちを言葉にする経験も生まれます。

DEECが大切にしている「選択肢教育」

DEECでは、親子留学を単に「英語を学ぶための方法」とだけ考えていません。

海外で暮らす。

違う文化を見る。

知らない人と関わる。

自分の言葉で伝えてみる。

困ったときに考える。

日本とは違う環境を経験する。

そうした経験を重ねることで、子どもの中に、

「こういう世界もあるんだ」

という感覚が生まれることがあります。

それは、すぐに目に見える成果になるとは限りません。

でも、将来何かを選ぶときに、

「こういう道もあるかもしれない」

と思えることにつながるかもしれません。

DEECが考える「選択肢教育」は、親が子どもの進路を決めることではありません。

子どもが自分で考えられる材料を増やしていくことです。

その意味では、親子留学をするかどうかを家族で話し合うこと自体も、その最初の一歩なのかもしれません。

家族で話してみて「まだ決めない」も立派な選択

親子留学について話した結果、

「行ってみよう」

となる家庭もあるでしょう。

「もう少し調べてみよう」

となる家庭もあるでしょう。

「今はやめておこう」

となる家庭もあります。

どれが正解ということではありません。

大切なのは、誰か一人が決めた答えに家族全員が合わせるのではなく、それぞれの気持ちを確認したうえで家族として考えることです。

親子留学は、大きな決断です。

だからこそ、急いで答えを出す必要はありません。

まず話してみる。

聞いてみる。

調べてみる。

そして、また話してみる。

その繰り返しの中から、自分たちの家族に合った答えを見つけていけばいいのです。

親子留学を考えることは、単に「海外へ行くかどうか」を決めることではありません。

家族がこれからどんな経験をしたいのか。

子どもにどんな選択肢を見せてあげたいのか。

そんなことを一緒に考える時間でもあります。

その時間そのものを、大切にしてみてはいかがでしょうか。

親子留学を考え始めたときは、いきなり行くかどうかを決めるのではなく、夫婦や親子で目的や不安、期間などを一つずつ整理しておくことが大切です。

DEEC 「親子留学を考え始めたら、最初に家族で決めたいこと|目的より先に整理する5項目」   も参考にしてください。

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家族で話してみても、「そもそも親子留学で何を経験したいのか、まだよく分からない」という場合は、目的を英語だけに限定せず考えてみる方法もあります。

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