学校を休んで親子留学するのは大丈夫?|欠席期間と学びをどう考えるか

学校を休んで親子留学する際に、欠席期間や学習、学校への相談、帰国後の生活について家族で考えているイメージ ドゥマゲッティ留学

親子留学で学校を休むことに不安を感じるのは自然なこと

親子留学を考え始めると、「学校はどうするの?」という問題に必ずと言っていいほどぶつかります。

特に小学生や中学生の子どもを連れて海外へ行く場合、

「何日学校を休むことになるのだろう?」

「欠席が多くなってしまわないかな?」

「勉強についていけなくならないかな?」

「帰国してから学校に戻れるかな?」

と考える親御さんは少なくありません。

せっかく海外で貴重な経験をさせたいと思っても、日本の学校生活との両立を考えると、簡単には決められないものです。

ただ、ここで大切なのは、「何日までなら大丈夫」という数字だけを探すことではありません。

学校を休むことによって何が変わるのか。

海外で過ごすことで何を学べるのか。

帰国後にどのようにつなげていくのか。

この3つを一緒に考えることが大切です。

「学校を休む=学びがなくなる」ではない

日本の学校を休んで海外へ行くと聞くと、「学校の勉強が止まってしまう」と考えがちです。

もちろん、日本の学校で受けている授業を休む以上、教室で学ぶはずだった内容をそのまま受け取ることはできません。

しかし、だからといって、その期間に子どもが何も学ばないわけではありません。

海外で生活すると、学校の授業以外にもさまざまな経験があります。

たとえば、

海外の学校で先生の話を聞く。

分からないことを自分なりに伝える。

日本とは違うルールの中で過ごす。

DEEC 英語がまだ十分に分からない子どもが、海外の学校で授業についていくために知っておきたいことについては、こちらの記事も参考にしてください。

👉 子どもが英語を話せないまま海外の学校へ?親子留学で授業についていくために知っておきたいこと

知らない友達と関わる。

買い物をする。

現地の人と話す。

親と一緒に生活の問題を解決する。

こうした経験も、子どもにとっては学びになります。

ただし、「海外に行けば学校の勉強を休んでも問題ない」という意味ではありません。

学校で学ぶことと、海外生活で学ぶことは同じではないからです。

大切なのは、どちらか一方を否定することではなく、それぞれの学びにどんな意味があるのかを考えることです。

欠席日数だけで親子留学を判断しない

親子留学を考えるとき、「何日休むことになるか」はもちろん重要です。

でも、それだけで判断すると、少し見え方が狭くなってしまいます。

たとえば、2週間の親子留学と2か月の親子留学では、学校への影響も家族の生活も大きく違います。

同じ「海外経験」でも、期間によって考えるべきことが変わります。

短期間なら、学校生活への影響を比較的小さくしながら、海外で暮らす経験をしてみるという考え方があります。

一方、長期間になるほど、日本の学校との関係、学習の遅れ、帰国後の生活などをより具体的に考える必要があります。

つまり、

「何日休むか」

だけではなく、

「その期間をどう使うのか」

まで考えることが大切です。

最初に確認したいのは「学校のルール」

親子留学を決める前に、まず確認したいのが現在通っている学校のルールです。

学校によって事情が違うため、「親子留学ならこうなる」と一律に考えないほうが安心です。

担任の先生や学校に、できるだけ早い段階で相談してみましょう。

確認しておきたいのは、

・どのくらいの期間を休む予定なのか
・欠席について学校ではどのように扱うのか
・休んでいる期間の学習をどうするのか
・帰国後に必要なことはあるか
・学校行事などとの重なりはないか

といった点です。

この段階では、まだ親子留学を決定していなくても構いません。

「海外で子どもと学ぶことを考えています。もし実施する場合、学校生活について確認しておきたいことがあります」

という形で相談してみる方法もあります。

早めに相談しておけば、後になって「そんなことは聞いていなかった」という事態も避けやすくなります。

学校によって考え方が違うことを前提にする

親子留学について調べていると、

「このくらいなら休んでも大丈夫」

「海外留学なら出席扱いになる」

「帰国したら普通に戻れる」

といった情報を目にすることがあります。

しかし、こうした情報をそのまま自分の家庭に当てはめるのはおすすめできません。

学校や地域、子どもの学年、留学の形などによって確認すべきことが変わるからです。

特に義務教育の時期であっても、親子留学のために学校を休むことについて、家庭だけで判断してしまうのではなく、学校や必要な関係機関に確認することが大切です。

「ネットでこう書いてあったから大丈夫」

ではなく、

「自分の子どもの学校ではどうなのか」

を確認する。

これが一番確実です。

子どもの学習についても考えておく

学校を休む場合、もう一つ気になるのが学習です。

特に算数や国語など、前の内容を理解していることが次の学習につながる教科では、帰国後に戸惑う可能性があります。

だからといって、海外にいる間ずっと日本の学校の勉強をさせる必要があるとは限りません。

大切なのは、家庭で「何を最低限続けるのか」を決めておくことです。

たとえば、

・読書を続ける
・毎日日記を書く
・計算など基本的な学習を少し続ける
・日本語で海外生活を記録する
・海外で経験したことを調べる

などです。

海外生活そのものを学びに変える方法もあります。

買い物をすれば、お金の計算をする機会があります。

移動すれば、地図を見ることがあります。

現地の人と話せば、言葉を使う必要があります。

日本とは違う文化に触れれば、「なぜ違うのだろう?」と考えるきっかけになります。

学校の授業をそのまま再現するのではなく、海外で起きていることを子どもの学びにつなげるという考え方もできます。

親子留学について、学校生活や学習、帰国後のことを親子で考えながら話している家庭の様子

「海外に行けば勉強になる」と考えすぎない

一方で、ここには注意も必要です。

「海外に行けば、何をしていても勉強になる」

と考えすぎるのも違います。

海外生活には楽しいこともありますが、疲れることもあります。

言葉が通じない。

生活のリズムが変わる。

知らない場所で緊張する。

学校で思うように友達ができない。

親子で意見がぶつかる。

日本に帰りたくなる。

そんなこともあります。

だから、海外生活のすべてを「教育効果」に変えようとしなくてもいいのです。

子どもが海外で過ごし、何かを感じ、帰国してから少しずつ意味を見つけていく。

それくらいの余白があってもいいと思います。

親が考えたいのは「欠席日数」と「経験」のバランス

親子留学では、

「学校を休ませること」

「海外で経験させること」

を対立させて考えないことも大切です。

どちらにも意味があります。

日本の学校には、日本の学校でしか得られない経験があります。

友達との毎日の関係。

クラスの中での役割。

学校行事。

継続して勉強する習慣。

先生との関係。

一方、海外生活には海外でしか得られない経験があります。

知らない環境に入ること。

違う文化を知ること。

自分の言葉で伝えること。

日本とは違う考え方に触れること。

親と一緒に生活を組み立てること。

どちらが優れているという話ではありません。

だからこそ、親子留学を考えるときには、

「学校を休むことによって失うもの」

だけを見るのではなく、

「その期間に何を経験できるのか」

も一緒に考えてみると、判断しやすくなります。

長く休むほど「帰国後」を先に考える

親子留学の期間が長くなるほど、出発前から帰国後を考えておくことが重要になります。

帰国したら、子どもは元の学校生活に戻ります。

そのとき、

「海外でこんなことがあった」

「日本と違って面白かった」

「また海外へ行ってみたい」

「日本の学校のここが違って見える」

など、子どもの中に新しい感覚が生まれているかもしれません。

反対に、

「日本の学校に戻るのが嫌だ」

「海外の生活のほうが楽しかった」

と感じることもあるかもしれません。

こうした気持ちも含めて、帰国後の学校生活をどう支えるかを考えておきます。

海外へ行くことだけをゴールにしない。

帰国したところから、もう一度子どもの学びが始まると考えると、親子留学の見方も変わってきます。

帰国後の学校生活で、子どもの見方や考え方にどんな変化が生まれるのかも、親子留学を考えるうえで大切な視点です。

DEEC フィリピン親子留学のその先へ|帰国後の学校生活と子どもの新しい選択肢

「学校を休ませること」が心配なら期間を小さくする方法もある

どうしても学校を長期間休ませることに抵抗があるなら、最初から長期の親子留学を決める必要はありません。

短い期間で海外生活を経験する方法もあります。

たとえば学校の長期休暇を利用できる場合は、通常の学校生活との重なりを抑えながら海外経験を作ることができます。

もちろん、長期休暇中にも家庭や学校によって予定があります。

だから、

「長期休暇なら絶対に問題ない」

と決めるのではなく、

「自分たちの家庭なら、どの時期なら無理が少ないか」

を考えることが大切です。

親子留学は、最初から大きな決断をする必要はありません。

家族に合った小さな経験から始めるという考え方もあります。

親子留学では、学校を休む期間をどのくらいにするかによって、家族の負担や帰国後の予定も変わってきます。

短期・中期・長期それぞれの考え方を整理して、自分たちの家庭に合った滞在期間を考えたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

DEEC 「親子留学の期間、どれくらいがベスト?ドゥマゲッティで考える滞在期間」  も参考にしてください。

子ども自身はどう思っているのか

もう一つ忘れたくないのが、子どもの気持ちです。

親が、

「海外に行けばいい経験になる」

と思っていても、子ども本人が、

「学校を休みたくない」

と思っていることがあります。

友達と離れたくない。

学校行事に参加したい。

今の生活が楽しい。

そういう気持ちも、子どもにとって大切なものです。

反対に、

「海外の学校に行ってみたい」

「外国の友達が欲しい」

「英語を使ってみたい」

という気持ちを持っているかもしれません。

親子留学だからこそ、親だけで決めずに子どもの気持ちを聞いてみることが大切です。

「行きたい?」

と一言聞くだけではなく、

「海外で何をしてみたい?」

「何が心配?」

「日本の学校で心配なことはある?」

「帰ってきたらどうしたい?」

と話してみると、子どもの考えが少しずつ見えてきます。

学校を休むことに「正解」は一つではない

親子留学のために学校を休むことについて、すべての家庭に当てはまる正解はありません。

短期間なら行きやすい家庭もあります。

長期休暇を使う家庭もあります。

学校との相談を重ねたうえで期間を決める家庭もあります。

今は行かず、もう少し先にする家庭もあります。

親子留学そのものを見送るという選択もあります。

どれが正しいということではありません。

大切なのは、

「海外に行かなければ」

「せっかくなら長く行かなければ」

と考えすぎないことです。

子どもの年齢。

学校生活。

家族の仕事。

留学の目的。

滞在期間。

帰国後の生活。

これらを一つずつ見ながら、自分たちに合う形を考えていけばいいのです。

DEECが大切にしている「選択肢教育」という考え方

DEECでは、親子留学を「絶対に行くべきもの」とは考えていません。

海外に行くことが子どもにとって良い経験になる家庭もあれば、今は日本で過ごすことのほうが合っている家庭もあります。

また、同じ家庭でも、今年は難しくても来年ならできるかもしれません。

小学生のときには短期留学、中学生になったら別の形で海外経験を考えるという方法もあります。

大切なのは、一つの答えに家族を合わせることではありません。

「こういう選択肢もある」

と知ったうえで、自分たちに合うものを選ぶことです。

学校を休むことが気になっているなら、まず学校に相談する。

学習が心配なら、帰国後まで含めて学び方を考える。

子どもが不安なら、その気持ちを聞く。

長期間が難しければ、短い経験から考える。

それでも難しければ、今は行かない。

そうやって一つずつ選択肢を整理していけばいいのだと思います。

親子留学を考えたら、欠席日数だけで決めない

親子留学をするときに学校を休むことは、家庭にとって大きな判断になることがあります。

だからこそ、「何日休むか」だけを見て決めないことが大切です。

学校との確認。

子どもの学習。

子どもの気持ち。

留学期間。

海外で得たい経験。

帰国後の学校生活。

家族の仕事や生活。

これらをまとめて考えてみる。

そして、必要なら学校や関係機関に相談する。

そうすれば、「学校を休むから親子留学は無理」と最初から決めるのではなく、自分たちの家庭にどんな方法があるのかを考えられるようになります。

親子留学は、学校生活を捨てて海外へ行くことではありません。

日本での学びも、海外での経験も、その後の子どもの人生につながっていきます。

どちらか一方を選ぶのではなく、家族にとって無理のない形を探す。

それも、親子留学を考える大切なプロセスなのではないでしょうか。

学校を休んで海外で学ぶことを考えたら、次は「海外の学校で子どもの何が見えてくるのか」にも目を向けてみる↓

DEEC海外の学校で「得意」を見つける瞬間|英語以外の評価にも目を向ける

親子留学で学校を休むことを考えるときは、欠席日数だけでなく、留学の期間や子どもの学び、帰国後の学校生活まで含めて、家族で整理しておくことが大切です。

DEEC 「親子留学を考え始めたら、最初に家族で決めたいこと|目的より先に整理する5項目」   も参考にしてください。


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在外教育情報:文部科学省


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