ドゥマゲッティで暮らしていると、「日本とは違うな」と感じる場面が、きっといくつも出てきます。
時間の感覚だったり、人との接し方だったり、買い物の仕方だったり。
日本では当たり前だと思っていたことが、こちらでは少し違う。
親子留学で初めてフィリピンに来るご家庭なら、こうした違いに戸惑うこともあると思います。
でも、海外で暮らすということは、すべてを日本と同じにすることではありません。
むしろ「違うものがある」と最初から考えておくと、海外生活は少し楽になります。
日本と違うことは、必ずしも「悪いこと」ではない
日本で暮らしていると、生活の中の多くのことが自然に決まっています。
約束の時間、買い物の方法、店員さんとのやり取り、学校でのルール、公共の場での過ごし方。
長く日本で暮らしていれば、それらを一つひとつ考えることはありません。
ところが海外に来ると、「あれ、日本とは違うな」と気づくことがあります。
最初は、それが不便に感じることもあります。
ただ、ここで大切なのは、
「日本と違う」ことと「間違っている」ことは別だ
ということです。
自分たちが慣れている方法と違うだけかもしれません。
「日本ならこうなのに」と考え続けると疲れてしまう
海外生活で疲れてしまう原因の一つは、何を見ても日本と比較してしまうことです。
「日本ならもっと早い」
「日本ならもっと便利」
「日本ならこうするのに」
もちろん、そう感じること自体は悪いことではありません。
日本の便利さを改めて実感することも、海外で暮らす大切な経験です。
ただ、それを毎日のように繰り返していると、目の前の生活を楽しむ余裕がなくなってしまいます。
だから私は、海外で暮らすときには「日本と比較する」だけではなく、
「ここでは、どういう考え方で生活しているんだろう?」
と見ることも大切だと思います。
子どもは大人より早く違いに慣れることがある
親が「日本と違う」と感じている横で、子どもは意外と普通に受け入れていることがあります。
最初は戸惑っていても、何度か経験するうちに、「こういうものなんだ」と理解していく。
子どもにとっては、それが特別な勉強ではなく、毎日の生活そのものだったりします。
もちろん、すべての子どもが同じように適応するわけではありません。
慣れるまでに時間が必要な子もいますし、日本の生活が恋しくなることもあります。
だからこそ、親が「せっかく海外に来たのだから慣れなさい」と急かす必要はありません。
「日本と違うね」
「どうしてだろうね」
そんなふうに親子で話してみるだけでも十分です。

違いを見つけたら「正解」を探さない
海外生活では、いろいろな違いに出会います。
| 場面 | 考え方 |
|---|---|
| 時間 | 予定通りにいかないこともあると考える |
| 買い物 | 日本と違う方法や場所を試してみる |
| 食事 | 現地の食文化にも触れてみる |
| 人との関係 | 相手との距離感やコミュニケーションを観察する |
| 子どもの生活 | 日本との違いを親子で話してみる |
ここで「日本とフィリピン、どちらが正しいのか」と考える必要はありません。
生活には、それぞれの場所で積み重なってきた事情があります。
違いを見つけたら、まずは「違うものがある」と知る。
そのうえで、自分たちに合う方法を探していけばいいのだと思います。
もちろん、日本の便利さを求めてもいい
「違いを楽しむ」と書くと、何でも現地に合わせなければいけないように感じるかもしれません。
でも、そんな必要はありません。
日本の食べ物が欲しくなることもあります。
日本式のやり方のほうが楽だと思うこともあります。
日本のサービスが恋しくなることもあります。
それはごく自然なことです。
海外生活だからといって、日本の良いところを手放す必要はありません。
大切なのは、
「日本と同じでなければダメ」と考えないこと。
そして同時に、
「海外だから全部現地に合わせなければいけない」とも考えないこと。
その間に、自分たち家族に合う暮らし方があります。
違いを楽しめるようになると、街の見え方が変わる
最初は「日本と違う」というところばかり気になっていたのに、しばらく暮らしていると、少しずつ見方が変わることがあります。
「このやり方も面白いな」
「こういう考え方もあるんだな」
「日本では気にしていなかったけれど、こういうことも大切なんだな」
そんな発見が増えていきます。
これは、ドゥマゲッティの生活が日本より優れているという話ではありません。
日本とフィリピン、それぞれに良いところがあります。
ただ、違う場所で暮らしてみることで、今まで一つしかなかった「普通」が、二つ、三つと増えていく。
私は、海外で暮らす面白さの一つは、そこにあると思っています。
親子留学は「違いを知る時間」にもなる
親子留学というと、どうしても英語や学校のことに目が向きます。
もちろん、それらは大切です。
でも、学校から帰った後の買い物や食事、街を歩く時間にも、海外で暮らしているからこそ感じられることがあります。
「日本ではどうだった?」
「こっちはどう?」
「どっちが好き?」
そんな会話が、親子の中で自然に生まれるかもしれません。
答えを出す必要もありません。
「日本のほうが好き」でもいい。
「こっちのほうが好き」でもいい。
「どちらも好き」でもいい。
違いを知ったうえで、自分で考える。
それだけでも、海外で暮らす意味の一つになるのではないでしょうか。
「日本と同じ」を探すより、自分たちの暮らしを作っていく
海外で暮らすと、日本の生活がどれだけ便利だったのかに気づくことがあります。
一方で、日本にはなかった楽しさや、人との関わり方、時間の使い方に出会うこともあります。
だから、どちらか一方を選ぶ必要はありません。
日本の良いところは大切にする。
現地の良いところも取り入れてみる。
合わなければ無理をしない。
そして、家族に合う暮らし方を少しずつ見つけていく。
それくらいの気持ちで海外生活を始めたほうが、親にとっても子どもにとっても、無理が少ないのではないかと思います。
ドゥマゲッティで暮らしていると、「日本と違うもの」に出会うことがあります。
そのたびに、「困った」と考えるのではなく、
「なぜ違うんだろう?」
と少しだけ立ち止まってみる。
すると、今まで見えていなかった街の姿が見えてくるかもしれません。
海外生活は、日本を捨てることではありません。
日本とは違う世界を知り、自分たちの「普通」を少し広げてみる時間でもあるのだと思います。
親子でドゥマゲッティに暮らすなら、ぜひ「日本と同じもの」だけを探すのではなく、目の前にある違いにも少し目を向けてみてください。
その違いの中に、海外で暮らす面白さが見つかることがあります。
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親子留学マンガ 第34話 日本と違う!

