海外の学校で友達との意見が合わないとき|違いを学ぶ学校生活

海外の学校で、友達同士が異なる意見について話し合っている様子 ドゥマゲッティ留学

海外の学校で生活していると、友達との間で「自分とは考え方が違う」と感じることがあります。

同じ年齢の子どもでも、育ってきた家庭や文化、学校生活の経験が違えば、考え方が違うのは自然なことです。

何を大切にするのか。
どのように遊ぶのか。
グループ活動で何をするのか。
順番やルールをどう考えるのか。

日本で生活しているときにはあまり意識しなかった違いに、海外の学校では気づく機会があります。

「意見が合わない」は悪いことではない

子どもが友達と意見が合わないと、親としては心配になるかもしれません。

「仲間外れにならないかな」
「けんかにならないかな」
「うまく英語で伝えられるかな」

そんな不安を感じるのも自然です。

ただ、友達といつも同じ意見でいることが、必ずしも良い学校生活につながるわけではありません。

自分と違う意見を持つ人がいる。

そのことを知ること自体が、集団の中で生活するための大切な経験になります。

グループ活動では考え方の違いが見えやすい

特に違いが分かりやすいのが、グループで一緒に作業するときです。

「この方法がいい」と考える子もいれば、「別の方法のほうがいい」と考える子もいます。

全員が同じ考えなら話し合いは簡単ですが、実際にはそうとは限りません。

そこで、

「どうしてそう思うの?」

と相手の考えを聞いてみる。

そして、

「私はこう思う」

と自分の考えを伝えてみる。

この繰り返しが、子どもにとってコミュニケーションの練習になります。

英語を学ぶことだけではなく、違う考えを持つ人と一緒に何かをする経験にも意味があります。

英語が十分でなくても「違う」は感じられる

海外の学校に通い始めたばかりの子どもは、英語で自分の考えを十分に説明できないことがあります。

そのため、意見の違いがあったときに「うまく話せないから無理」と感じることもあるでしょう。

しかし、コミュニケーションは言葉だけで成立するものではありません。

相手の表情を見る。
相手の行動を見る。
もう一度聞く。
先生に確認する。
簡単な言葉で自分の考えを伝える。

そうした小さなやり取りも、学校生活の中では大切です。

最初から完璧な英語で自分の意見を説明する必要はありません。

「分からない」
「もう一度言って」
「私はこうしたい」

という小さな意思表示から始まっていきます。

「違うから嫌い」と決めつけない

子どもは、自分と違う行動をする友達に対して、最初は戸惑うことがあります。

「なんでこの子はこうするの?」

と思うこともあるでしょう。

そのとき親が、

「外国の子だから違うんだよ」

と簡単に説明してしまうと、違いを一つの決まったイメージとして捉えてしまう可能性があります。

実際には、海外の子どもたちも一人ひとり違います。

同じ国で育っていても性格や考え方は違います。

だからこそ、「海外だから違う」とまとめるのではなく、「この子はこう考えるんだ」と個人として見ることが大切です。

違いを知ることと、我慢することは違う

もちろん、相手に合わせればいいという話でもありません。

自分が嫌なことまで我慢する必要はありません。

相手の意見を尊重しながら、自分の気持ちを伝えることも大切です。

「それは嫌だ」
「私はこうしたい」
「それはできない」

と伝えることも、子どもが身につけていきたい力の一つです。

相手を尊重することと、自分を我慢させ続けることは違います。

その違いを少しずつ理解していくことも、学校生活の中での学びになります。

海外の学校で、子どもたちがグループで話し合いながら一緒に学んでいる様子

親はすぐに仲裁しなくてもいい

子ども同士の意見の違いを見ると、親はつい間に入って解決したくなることがあります。

もちろん、子ども同士では解決できない問題や、安全に関わる問題であれば、大人が関わる必要があります。

一方で、小さな意見の違いであれば、子ども自身が考える時間を持つことも大切です。

「どうしたらいいと思う?」

と聞いてみる。

「先生に相談してみる?」

と選択肢を示してみる。

親がすぐに答えを出すのではなく、子どもが考える余地を残すことで、自分で人間関係を調整する経験につながります。

うまくいかなかった経験にも意味がある

海外生活では、すべてがうまくいくわけではありません。

友達と意見が合わず、嫌な思いをすることもあるかもしれません。

自分の言いたいことが伝わらないこともあるでしょう。

その経験を「失敗」とだけ考える必要はありません。

「次はどう伝えよう」
「別の言い方なら伝わるかな」
「先生に相談したほうがいいかな」

と考えることができれば、その経験は次の行動につながります。

学校生活の中で起きる小さな問題を、自分で考える材料に変えていくことができます。

DEEC 海外の学校で、子どもが少しずつ自分の意見を言えるようになるまでの変化については、こちらの記事も参考にしてください。

👉 海外の学校で子どもが自分の意見を言うまで|小さな発言から始まる変化

日本では気づかなかった「普通」に気づく

海外の学校で友達と過ごすと、自分が当たり前だと思っていたことにも気づくようになります。

「みんな同じようにするもの」

と思っていたことが、実は家庭や文化によって違う。

そのことを子ども自身が経験することには大きな意味があります。

自分の普通が、相手にとっての普通とは限らない。

反対に、相手の普通が自分にとっても取り入れられることがあります。

こうした経験は、学校の授業だけでは学びにくいものです。

「違いをなくす」のではなく、付き合い方を学ぶ

海外の学校生活で大切なのは、友達との違いをなくすことではありません。

違いがあることを知り、その違いとどう付き合うかを考えることです。

意見が合わない。

考え方が違う。

やり方が違う。

そんなときに、すぐに「嫌い」「合わない」と終わらせるのではなく、相手の考えを聞いてみる。

自分の考えも伝えてみる。

必要なら先生に相談する。

そして、一緒にできる方法を探してみる。

その経験そのものが、子どもの社会性を育てていきます。

親子留学だからこそ見える子どもの変化

親子留学では、親が子どもの海外生活を比較的近くで見ることができます。

日本にいるときには、学校で友達とどのように関わっているのか、細かく見る機会はそれほど多くないかもしれません。

海外で生活すると、

「この子は自分から話しかけた」
「前ならすぐ親に助けを求めていたのに、今回は先生に相談した」
「友達と違う意見でも、自分の考えを伝えていた」

という小さな変化に気づくことがあります。

こうした変化は、テストの点数のように数字で表せるものではありません。

しかし、子どもが社会の中で人と関わっていくうえでは、とても大切な力です。

選択肢教育として考える海外の学校生活

DEECが大切にしている「選択肢教育」は、子どもに一つの正解を教えることだけではありません。

違う考え方があることを知る。

自分の考えを持つ。

相手の考えを聞く。

そして、自分でどうするかを考える。

海外の学校生活には、こうした経験が自然に生まれる場面があります。

もちろん、すべての子どもが同じように変化するわけではありません。

最初は戸惑う子もいます。

なかなか自分の意見を言えない子もいます。

それでも、違いに触れた経験は、すぐに結果として表れなくても、その後の考え方につながっていくことがあります。

親としてできることは、子どもが困ったときに支えながら、すべての問題を先回りして解決してしまわないこと。

そして、子ども自身が考え、選び、試してみる時間を見守ることです。

海外の学校で友達と意見が合わない。

その経験は、必ずしも悪いことではありません。

むしろ、自分とは違う人と一緒に生きていくための、小さな練習になるのかもしれません。

こうした「違いに触れて、自分で考え、相手とどう関わるかを考える経験」は、学校の中だけで終わるものではありません。

親子留学では、学校の外でも知らない環境の中で考える場面があります。

DEEC「親子留学で子どもに残るのは英語だけじゃない|現地で料理する母親の姿から学ぶ「生きる力」」  も参考にしてください。

海外の学校で、自分とは違う考え方を持つ人と関わり、自分で考え、選び、試してみる経験は、留学中だけで終わるものではありません。

そうした経験が帰国後の子どもの視野や考え方、これからの選択肢にどうつながっていくのかについては、

DEEC親子留学の本当の価値は帰国後にある?|子どもの視野と選択肢が広がる理由  も、ぜひ参考にしてください。

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