海外の学校へ子どもを通わせることを考えたとき、「テストは日本と同じようにあるの?」「英語ができないと点数が取れないのでは?」と気になる保護者もいると思います。
学校で学ぶ以上、テストや課題などを通して理解度を確認する場面はあります。ただし、海外の学校だからといって、すべての学校・学年で同じ方法が取られているわけではありません。
学校や学年、教科、先生によって、テストの形式や評価の方法は異なります。
だからこそ、親子留学では「何点取れるか」だけではなく、子どもがどのように学び、何を理解していくのかを見ることも大切です。
テストは「できた・できない」を確認する一つの方法
テストというと、どうしても点数が気になります。
80点だった、60点だった、思ったより低かった。
日本では、このように点数を基準に子どもの学習状況を見ることが多いかもしれません。
もちろん点数には意味があります。
どこまで理解できているのかを確認したり、次に勉強する内容を考えたりするための一つの材料になるからです。
ただ、テストの点数だけでは、子どもがどのように考えたのかまでは分かりません。
問題を読んで考えたこと。
分からないところを先生に聞いたこと。
友達と話しながら理解したこと。
間違えた後に、もう一度考えたこと。
こうした過程も、学校で学ぶ大切な経験です。
海外の学校では「課題」を通して学ぶこともある
学校によっては、テストだけではなく、課題や発表、グループ活動などを通して子どもの理解を見ることがあります。
例えば、あるテーマについて調べたり、考えをまとめたり、友達と一緒に課題を完成させたりすることです。
海外の学校で、子ども同士が協力しながら課題に取り組むグループ活動については、こちらの記事も参考にしてください。
👉 海外の学校ではグループ活動をどうする?|子ども同士で学ぶ場面
こうした活動では、単純に正解を出すだけでは終わりません。
「どう考えたのか」
「なぜそう思ったのか」
「他の人の意見を聞いてどう考えが変わったのか」
という部分も重要になります。
フィリピンの教育省(DepEd)も、 classroom assessment について、学習の進み具合を確認し、必要に応じて指導を調整するためのものとして位置づけています。
つまり、評価は「点数をつけて終わり」というものではなく、子どもの学びを確認するためのものでもあります。
英語が苦手な子どもにとって、テストはどうなる?
親子留学を考える家庭にとって、ここは特に気になるところでしょう。
英語で問題が出されれば、当然ながら英語を読む力も必要になります。
そのため、日本語で受けるテストと比べれば、内容を理解するまでに時間がかかることもあります。
しかし、そこで「点数が低い=学ぶ力が低い」と考えてしまうのは少し早いかもしれません。
英語そのものを理解することと、教科の内容を理解することは別だからです。
最初は問題文を読むだけでも時間がかかる。
先生の説明を聞き取るのに苦労する。
それでも少しずつ学校の言葉に慣れていく。
こうした過程も、海外の学校で学ぶ経験の一部です。

テストで間違えることにも意味がある
テストで間違えると、子どもは落ち込むことがあります。
海外の学校だからといって、間違いがなくなるわけではありません。
むしろ大切なのは、間違えた後にどうするかです。
どこが分からなかったのか。
なぜ間違えたのか。
先生に確認するのか。
もう一度やってみるのか。
次はどうすればいいのか。
テストは、その後の学びにつながるきっかけにもなります。
親としても「何点だった?」だけではなく、「どこが難しかった?」と聞いてみると、子どもの学び方が少し見えやすくなります。
テストで間違えたとき、そのまま終わりにせず、「どこが分からなかったのか」を考えたり、先生に確認したり、もう一度挑戦したりする経験も大切です。
海外の学校で「間違えること」が子どもの学びにどのようにつながるのか、もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
「海外の学校で「間違える」ことはどう受け止められる?|子どもの挑戦を考える」 も参考にしてください。
親がテストの点数だけを見ないために
親子留学中は、子どもの変化を見つけることが楽しみでもあり、不安でもあります。
特に英語で授業を受けていると、「ちゃんと勉強についていけているのだろうか」と心配になることもあります。
そんなときは、点数だけを見るのではなく、次のような変化にも目を向けてみてください。
以前より問題文を読めるようになった。
先生の説明を聞いて理解できる場面が増えた。
分からないことを質問できるようになった。
間違えても、もう一度考えるようになった。
友達と相談しながら課題に取り組めるようになった。
こうした変化は、テストの点数だけでは見えないものです。
テストの結果だけではなく、学校生活の中で子どもがどのように学び、どのように周囲と関わっているのかを見ることも大切です。
親がどこまで学校生活に関わり、どこから子ども自身に任せるのかを考えることも、海外で学ぶ準備の一つになります。
「海外の学校で親はどこまで学校生活に関わる?|見守る範囲を考える」 も参考にしてください。
海外で学ぶ経験は「評価される経験」でもある
親子留学というと、英語を話せるようになることに目が向きやすいものです。
しかし実際には、子どもは海外の学校でさまざまな形で評価される経験もします。
テストを受ける。
課題を提出する。
発表する。
友達と協力する。
先生からアドバイスを受ける。
そして、できなかったことをもう一度やってみる。
こうした経験を通して、自分の学び方を少しずつ知っていくことも海外生活の一つの価値です。
「何点だった?」から「何を学んだ?」へ
親子留学を考えるとき、テストがあるかどうかだけを心配する必要はありません。
もちろん、学校によって評価方法は違うため、実際に通う学校については事前に確認することが大切です。
そのうえで、子どもの学びを見るときには、点数だけに目を向けないことも大切です。
何を理解したのか。
何が難しかったのか。
どんな方法で乗り越えたのか。
誰に助けてもらったのか。
そして、次に何をやってみたいのか。
そうした部分まで見ていくと、海外の学校で学ぶ意味が少し違って見えてきます。
テストの点数だけでは測れない学びや、違う環境の中で自分なりに考える経験。
親子留学では、こうした学校生活の一つひとつが子どもの中に残っていきます。
海外で得た経験が、帰国後の考え方や視野、そしてこれからの選択肢にどうつながるのかについては、
親子留学の本当の価値は帰国後にある?|子どもの視野と選択肢が広がる理由 も参考にしてください。
DEECが大切にしている「選択肢教育」も、単に英語力を伸ばすことだけを目的にしているわけではありません。
海外という違う環境の中で学び、考え、試し、自分に合った方法を見つけていく。
その経験そのものが、子どものこれからの選択肢につながっていくと考えています。
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